F-15の最近思うこと
ここには、F-15が社会的、科学的に最近気になったことや新たに発見したことを載せます。


F-15が新たに発見したことなどなので、もう既に知っているよ〜。と言う方には正直面白くないかもしれません。
また、F-15は文を書くのが苦手なので回りくどかったり変だったりすると思いますが、そこら辺は、なま暖かい目で見てやってください。

 1    選挙へ行ってみよう!〜投開票の全て?  社会科学関連4回目
更新日時:
2007.07.22 Sun.
選挙の裏側〜投開票バイトは見た
 
さて、昨今若者の政治離れが叫ばれています。
しかし大切な一票ですから大事にしたいですよね。
でも一方で、政治家は何をやっているか分からないとか誰が良いのか。
などなど問題は山積み。
更に若者の政治離れを促すような教育や社会などといった要因もありますが、ここは少し離れて、投開票をどちらの事務のバイトもやったことがある、F-15が選挙の事務裏側を話したいと思います。
ただ、選挙管理委員の方に迷惑にならない程度に書きますので、一部に納得の行かない点なども多くあると思いますがご了承のほどを〜。
それから雰囲気や事務の説明はS市の選挙を基本としており、必ずみなさんのお住まいの地域と同じ雰囲気や状況とは限りませんので悪しからず。
 
選挙を見に行こう〜気分は選挙会場観察会
選挙に行かない方も多いと思いますが、それは勿体ない。
最悪は白票(何も書かない票)でも良いですから、出向いて選挙権を行使してみましょう。
そこまでかしこまるのが嫌な時にはいっそのこと投票所ってどんな所?という気分で見に行ってみるのも良い経験かもしれませんよ。
ついでに選挙のときの係りの人は何をしているのか?という事にもお答えしましょう〜。
投票が二倍楽しくなるに違いありません(マテ
 
まず、係りは大まかに管理職と事務職に分かれます。
 
管理職
主に選挙管理委員や役所の管理職の方がなります。バイトなどがなることはありません。
仕事は、会場の管理や統括です。
 
投票管理者
投票所の一番エラい人。この人が投票所の総責任者で、投票所の開所、閉所などを行います。
 
職務代理者
副管理人の様な存在で、管理者の方が休み時間の時などに代わって責任者となります。
投票管理者と二人いるときには雑務をしたりもします。
 
事務管理者
実務の上では一番の方で、分からない事があるとこの方に聞けば大抵はわかります。
他の事務職全ての統括者の方でもあり、頼りになります。
 
事務職
こちらはバイトなども人員に加わります。主に雑務が中心ですが、バイトであっても国政や地方自治を司る重要な選挙の職ですから、守秘義務などが課せられます。
 
受付係
選挙会場に入って一番初めにいる人で、受付を担当します。
 
名簿対照係
○○さんですか〜?と聞いてくる人で、名簿とその人との確認をします。二重投票防止のためでもあります。
 
用紙交付係
投票用紙を交付します。一人に一枚しか交付できませんので、意外に気をつかって配ってます。
 
総務係
休憩時に各係りとの交代要員となったり、会場の整理、記載台の鉛筆の交換。発行した投票用紙と選挙はがきとの枚数に間違えが無いか確認したりと様々な用務をこなします。
 
それから町内会などの外部の立会人が二人(休憩時に空にならないように配慮)で投票場は運営されます。
 
さてさて、まずは7時から投票開始です。
投票管理者の方の開場の合図とともに始まります。
この時間に一番最初に来た人、それから立会人、投票管理者の三人で投票箱が空であること、それから投票箱に鍵がかかったことを確認します。
早起きして一番になるのも良いかもしれませんが、どこの地区でも一番を目指して来る方がいるので競争率は高いかもしれません。因みに私が担当したことのある場所では、これを楽しみに5時とかから並ぶおじいちゃんがいました。。
 
それから時間ごとに混む時間、空く時間があります。
始まってすぐ。それから8時から11時頃まで。13時半頃から16時頃、17時から18時などは混み合います。つまりは食事時などは空いていて、朝は早朝散歩のお年寄り、10時頃はゆっくり起きた人や買い物ついで、夜はレジャー帰りといった客層?になっていて混みます。
混む時間はどうしても係りがオツカレモードになり気味。
もちろんいつでも良いのですが、投票所をゆっくり見学しながらしたい方や気の届いたサービスを求められる方はこの時間は外した方が無難かもしれません。
 
それから最後の方の時間もオツカレ、もう終わりモードになり気味ですが、最後の時間になると、空いていたりで良いこともあるので、ファジイが好きな方は最後に駆け込むのも一興かもしれません。
 
なお、投票所が開いている時間は7時から20時までです。
最後の時間は投票所に入る時間なので、20時以降でも既に入っていれば投票権が発生します。
 
さてさて、まずはあなたは何となく、投票所に来ました。
するとまずは選挙のはがきが無いことに気が付きました。
しかし帰る必要はありません。
 
選挙はがきとは
選挙の投票日前に届くはがきです。これがあると投票がスムーズに行くので持って行くのがベター。しかし、時には無くしたり忘れることもあると思います。そういう時の対処法。
 
まずは、届かなかった時
このときは、主に二つ場合があります。
同一選挙区で引っ越しして届かなかった場合など。
この場合は投票権があります。場合によっては宛先間違えとなって投票所で保管されている場合もありますので、聞いてみましょう。
 
それ以外の引っ越しなど。
投票権が有る場合と無い場合があります。投票所で聞いてみましょう。
 
忘れた〜。もしくは亡くした〜。
これは投票権があります。
投票所に住所が証明できる身分証明書。たとえば運転免許証などを持って行きましょう。
はがきを再発行してもらえます〜。
 
さてさて、ようやくはがきを手にしました。
するとまずは受付係なる人が笑顔で?迎えてくれます。
すると1.2.3といった番号やa.b.cはては、い.ろ.はなど何かしらの識別で分類された先に行くように言われると思います。
ここでは主に入って来た人数把握と次に待ちかまえる名簿対照への誘導が行われます。
また、投票所の間違えが無いかどうかのチェックも行います。
 
名簿対照とは?
選挙権のある住民票が載った一覧と来た人とのチェックを行います。
これにより二重投票を防止するのですが、大抵はこの作業が一番時間がかかるので、待ち時間が長くなりがち。
そこで、大抵は住所ごとに複数の区画に分け、その区割りごとに名簿対照を行います。
しかし、なぜか来るときには同じ住所付近の方が大挙して来られて、並んだりすることも多いです。
 
さてさて、名簿対照も済み、あなたに投票権があることが確認され、用紙の交付となります。
場所にもよりますが、国政選挙(国会の選挙)では選挙区から行うことが多いようです。
 
続いてはがきにチェックを入れられ、用紙交付係から用紙を受け取ります。
ここでも間違って二枚とかの用紙が渡されないように実は気をつかっています。
また、水などに濡れると投票用紙が折れたまま開かなくなったりで、開票の際に大変なのでそういったものも使えないのです。なので大抵はゴムの指サックをしています。
 
さてさて、用紙をもらったはいいのですが、実はあなたは手をけがしていて字が書けません。
この場合は、どうしましょう。
 
こういう時には代理投票できます。
これは代わりに字を書いてもらうもので、投票所の係員と投票管理者の二名で行います。
係員は職員なら基本的に誰でもよく、投票者の言ったとおりに書きます。
手が不自由程度なら良いのですが、目が見えない場合はもしかするとウソが書かれないように、投票管理者の人が監視役として付き、投票者の意志通りに書かれていることを確認します。場合によっては立会人も同席します。
 
また、目が見えない人には点字投票。車いすのままや椅子に腰掛けて書ける記載台もありますので、聞いてみましょう。
 
さてさて、選挙区投票が済みましたが、これで帰っては勿体ないです。
毎回、これだけ終わって全て終わったと思われて帰られる方がいますので〜。
まだ、比例代表や最高裁判所の裁判官の審査があります。(地方選ではありません)
因みに比例とか選挙区という言葉などが分からないという方はマジメな他のサイトさんをあたってみて下さいな。
 
ここでも用紙を交付され、はがきにチェックを入れられ、用紙が交付されます。
ところで、これらの選挙ですが個別に棄権することも実は出来ます。
たとえば、選挙区や比例は入れるけど最高裁の審査はしたくないとか言うときにはその趣旨を伝えれば、棄権出来ます。
ただ、何も言わずに帰られるとあとではがきの枚数と交付枚数が合わずに問題となりますので、その趣旨を伝えて、はがきを回収してもらいましょう。
棄権も一つの選択ですから、堂々としましょう。
 
普通の方でも最後の用紙が交付されると、はがきは回収されます。
つまり「はがきが手元にある状況=投票権を使い切っていない状態」ということになります。
 
さてさて、順調に進んでいましたが、今度は字を間違ったり、途中で候補者の心変わりしてしまいました。さてどうしましょう。
 
通常は二本線などで訂正すればOKです。ただし、どうしても修正不可能なくらいまで間違った場合は仕方がないので、再発行してくれますが、再発行は煩雑で待たされます。
なるべくミスをしないようにしたり、線で直しましょう〜。
 
それから後の開票で詳しく述べますが、候補者名などに付いての記載は極力、投票者の意志がくみ取られるように開票しますので、たとえば全てひらがな、カタカナで書いたり、少々の誤字などは問題ありません。
 
それから投票箱の間違えも、大抵は開票所で直されるので気に病まなくても結構ですが、なるべく所定の投票箱に入れましょう。
 
さて最後の用紙を投票箱に入れて、あなたの仕事は終わりです。
余裕があれば町内会の人や投票管理者に会釈でもして下さい(笑)
 
因みに他にも〜
当日、誰に入れるか決めていない人の為に選挙公報が用意してあります。
席も用意してあるので、ゆっくり考えて決められます。
その趣旨(選挙公報を見たい)を話せばちゃんと対応してもらえるはずなので、焦って決める必要はありません。
 
インターホーンがあって、押すと係りの人が来てくれます。
どうしても何かあれば押しましょう〜。たとえば介護が必要とか。イタピンはしないでね(笑)
 
出口調査
こちらはマスコミが行っています。20代とかは来る人が少ないので早い時間にいけば間違いなく協力を求められます。任意ですが、時間があれば答えてあげても良いでしょう。
因みに出口調査の人もバイトだったりしますが、外でやるぶんハードですし、大変そう。
なお、出口調査の始まりと終わりには担当者が、選挙の管理者の人へ挨拶をしにくるのが、慣例のようだ。
 
変わった、お客さん(投票者)
毎回、必ずいるのが、少し変わった人。
例えば、午前中から赤ら顔で酒を飲んで来られた人。別に酒を飲んで来ても騒いだりしなければOKですが、酒の勢いで来たのかな?
他にも誰に入れればいい?とかって冗談交じり(時には真剣に)に聞いて来る人。
選挙の事務員は中立なので、当然答えられず。ですから私が担当の時には、こういいました。「記載台に書かれた候補者で支持する方の名前をお書き下さい」あまりに事務的ですが、これがいっぱいいっぱい(苦笑)
それからマシな候補者出せとかと言った文句は投票所で言われてもどうにもなりませんのであしからず(これも言われた。。)
 
さてこんなところです。
そうして、投票の終わりが近づくと投票用紙枚数と来た人数、はがきの回収枚数とのチェックを行いながら業務を行います。
投票用紙は厳重に封をしてあるパックに入っていて、たとえば1000枚とか500枚ごとの束になっています。開けなければ良いのですが、開けた場合は最後に何枚残っているか勘定しなくてはならなくなります。ですから、最後の方は次の用紙のパックを開けるのかどうかドキドキだったりします。
 
そうして、20時になると投票所の閉鎖が言い渡され、閉鎖します。
因みに時間は電話もしくはラジオの時報を合図にします。
終わると同時にまずは、枚数チェックなどを再度行い、その後は管理職の方々が投票箱を開票所に運びます。大抵はタクシーを使います。
 
残った人は片づけなどを行い帰ります。
 
さてさて、今度は開票所を覗きましょう。
 
開票所の開票している場所には入れませんが、その外(体育館とかで開票なら体育館の見学台など)なら大抵はマスコミなど用に解放されています。一般の人は入れるのかな?わかりませんが自分の場所は一般の方も居たような気もします。
 
開票所に続々、投票箱が届き、手続きを経て開票台に乗せられます。
もちろん、開票台は選挙区、比例など別々になっています。
まずは、開票する人が変な紙やペンを持っていないかチェックされ、その上で開票所に入ります。
全てが届くと、ここにも開票管理者と立会人がいて、まずは投票箱に鍵がかかっているかチェックを受けます。
 
その後は、21時の時報を合図に鍵が開けられ、開票します。
まずは、点字投票の用紙の捜索となります。
点字投票用紙は他と違って色と紙質が若干違いますのでそれを頼りに探すのです。
なぜ探すかと言うと、選挙管理委員の人が解読するのに時間がかかるからです〜。
 
続いて、間違って混じった票。たとえば選挙区に比例が混じったりしていれば、正しい開票台に持って行かれます。だから種別ごとに用紙の色が違うのです。
 
それが済むと、全員で開票です。まずは不明票や白票を別のところにいれます。
こちらは選挙管理委員の人がどうするか審議します。
明らかにわかる票は、分別していきます。
また、なるべく投票者の意志をくみ取り開票するので、ローマ字やひらがななどでも、ちゃんとその人や党に入ります。
 
とはいえ開いていると変な票がいっぱいあります。
たとえば、この票を開くと不幸になる不幸の票とか。。
全員不適格とか書かれた批判票。
まぁしかし、これらは白票と同意だと思われるので、まぁ良しです。(あまり良くないかもしれませんが。。)
問題は、意図が不明な票やどうしたら意志が読みとれるのか分からない票。
 
たとえば、ある選挙区で候補者がこうだったとします。
A党 北海太郎
B党 東京花子
 
するとB党 北海太郎などがあります。。
せっかく政党名まで書いたのに政党が間違え。
こう言うのは選挙区の場合は、普通は候補者名が優先されます。
因みに比例なら政党名が優先です。(だと思いますが、違ったらごめんなさい)
 
また、選挙区なのにA党とだけあるばあいは無効です。
逆に比例代表なのに北海太郎も無効です。(参議院の比例は非拘束名簿なので別)
それから、違う選挙区の人の名前も無効です。(←それでもこれらはいつもある)
自分の名前と思わしき候補者ではない名前や芸能人とかも当然無効です。。(なぜかSMAPとか書いてあるのがあった事が。。意味不明)
 
それから極めつけは北海花子というように二つの候補の名前が混じっているやつ。。
これは選挙管理委員行きで審議ものですが、恐らく二人の候補者に分配されると思われます。
 
とまぁこういう様な様々な票と格闘します。
まぁ記載するときのミスなどは避けられませんし、仕方が無い面もありますが、なるべく正しく書きましょう〜。
 
それから、そちらが一段落すると第二分別をします。ここではある候補者名や政党名ごとに分けられた票を更に間違えがないか最終確認します。
 
これが終わると集計します。集計は自動枚数計測器(お金の札を数えるようなやつ)で、計測しますのでここまでくれば、後は人手はいらないので、バイトは帰らされます。
 
因みに必ずマスコミの計測の人がいて、望遠鏡などで開票の様子をチェックし、開票の発表前におおよその枚数を確認して、当確などを出します。
 
とまぁこのような人たちによって選挙は運営されています。
皆さんも政治に関心のある人はもちろん。関心の無い人も一度は足を運ばれてみては如何でしょうか?
 
それでは〜。
 

 2    一年を振り返って〜技術と人間〜2005年  思索と人生2回目
更新日時:
2005.12.31 Sat.
今年最後の更新なので、今年を振り返って少し書きたいと思います。
 
今年も色々な事がありました。特に社会的には様々ありましたね。
楽しいこと、悲しいこと。
 
今年の一字には「愛」が選ばれたのは記憶に新しいですが、私的には「わざ」ですかね。
わざと「ひらがな」にしたのは技だけではなく、業という漢字も当てたからです。
今年は技術に関する話題が多かったのが、私的には気になります。
それも技術に対する不審が増したとも思えます。
JR西の事故では今の列車ダイヤのシステムや安全性などの問題が、耐震強度偽装も記憶に新しく、松下の暖房機リコールや東証の問題も情報システムの問題でした。
更にはお隣韓国では、ES細胞は虚偽だったとの報告なども入っています。
 
特に強度偽装などは私も技術者倫理や科学者倫理も習っていますし、こういった事はあってはなりませんし、非常に問題だと思います。
しかし、一方でJR西の問題の様に運転士が運転士だけをやっていられるか?といえば別問題で、たいていは技術者も技術者でありますが、会社員でもあります。
つまり場合によってはどちらの都合を優先させるかといったジレンマを受ける場合もあると思います。
 
そういう時にもしも自分が、そう言った立場の時にキチンと正せるか?と言われると現実問題どうなるのか自分でもわからないのも事実ですし。
あそこまで行けば当然問題がありますが、事と場合によっては必要悪と言いますか、そういう事があるのもまた事実であり現実です。
 
更に2007年問題と言われる団塊の世代の一斉退職による、日本の技術不安も叫ばれる昨今、前からコラムでも話していますが、やはり技術や科学における密室性故の問題も多いと思います。
これに関してはこれからのもっとオープンに。そして分かりやすくしていく必要がありますし、普通の方々ももっと興味を持って欲しいと思います。とまぁ問題も多いわけですが。
 
昔ある学者は言いました。 「高度に進歩した科学は魔法と見分けがつかない」と。
ゲームでは、よく魔法は人々を幸せにする法(魔女アラなど)、不可能を可能にする法、と言われます。
ならばこれからの科学技術もそうあってしかりなはず。電気が初めて通った日、テレビが初めて通った日のように。
 
来年はいや、これからは是非とも科学が世代を越えて継承される人々を幸せにする学問に。
技術は人々を楽しく便利に安全に、そして笑顔にする術になることを願ってやみません。
 
2005年年末。

 3    それって本当に正しい日本語なの?  社会科学関連4回目
更新日時:
2005.12.10 Sat.
それってホントに正しい日本語なの?
 
さて、今回は文学があまり好きではない私が珍しく日本語に関して考えたいと思います。
最近、英語を勉強したりしまして日本語の難しさや独特さを肌で感じています。
また、最近は日本語の乱れが叫ばれ、そういった関連書籍やテレビ番組が数多く放送されています。
 
しかし先日、たまたまこういった番組を見ていて思いました。
テレビでやっているこういった日本語は本当に正しいのか?と
 
たいていの物事には正誤が付き物です。ですがたとえば、その境界が曖昧なもの、無いものも多数あります。日本語という言葉をその対象にした場合は、それはどうなるのでしょうか。
 
言葉とは本来、意志疎通をはかるためのものです。言葉と言う物は通じないと意味をなしません。
私が思うにそれは通じるか、通じないかが最も重要だと思うのですよ。
 
そこでふと思いました。たとえば正答率が8%の日本語は果たして本当に正しい日本語なのかと。。
たとえば、1+1は2というのは絶対の真理。100人中で99人がそう言おうと絶対に2です。
他にも東京タワーの高さも誰が何と言おうと333mでこれはクイズと成り得ます。
ところが言葉の場合はどうでしょう。たとえばある時に何かの変異でバケツという言葉が時計という意味を持ったとしましょう。そうしたら100人中100人がバケツと言われて時計をイメージする世界になります。するとバケツという言葉は時計にとって代わってしまい、それが正しい事になると思いませんか?
だってバケツと言って元の意味のバケツを思い出す人は全く居ないか、ほとんど居ないのですから。
 
更に言葉というのは、古文を現代で読んでも分からないように、いつも時代とともに変わってきました。
つまり、日本語が乱れたのではなく、変化が大きくなったという見方もできないでしょうか。
たとえば、ら抜き言葉は乱れの代表と言われていますが、「ら」が抜かれるのは「見られる」を例にすると
尊敬、受動、可能といった意味があります。しかし「可能」の意味でしから抜き言葉は使うことが出来ません。
 
たとえば「可能」-あの山見られる?(見れる?)
しかし、「受動」だと-みんなに見られているよ。(見れているよ、は不可能)
と言う感じでして、これはある意味でこれらの区別がつけられたと考えることも出来ないでしょうか?
 
他にも「ヤバイ」は最近は二つの意味を持っていますが、正しい日本では無いにもかかわらず、50代以上の世代でさえ普通に使っているそうです。
果たしてそれだけの人が使っている言葉が本当に正しくないのか?私は良く考えてしまいます。
 
逆に私が大学で化学のレポートを初めて出した時にやたらと漢字を多く入れたら、科学系のレポートは取り扱い説明書の様なもの。
やたらと漢字を使うと読むのに不必要な時間がかかったり、読みにくくなるから普段使う漢字だけ使うようにと怒られた記憶があります。
そのようにほとんどの人の使わない漢字を使えないからといって常識が無いというのは、本当に正しいのか?
これも疑問です。
 
事実、ことわざの「犬も歩けば棒に当たる」は元来は犬のように歩いていると棒に当たって酷い目にあうと言った意味でした。
昔はあまり出しゃばるというかそう言うのは良くなかったんですね。
ところが最近は、出歩くのは逆に積極的だという感じになり、ほとんどの人の考える歩いていると良いことに出会うという意味が大勢を占め、辞書にも両方が併記されるようになったものもあります。
 
ただ、一方で私などはまだ学生でビジネスのように言葉遣いに気を遣うといった事はないのですが、もしもビジネスマンだったりしたら、尊敬語、謙譲語、丁寧語の区別くらいは付かないと何でしょうし、そうでなくても目上の人に話かけたりするときは、敬語ほどではなくても丁寧に話したり、若い世代でしか分からない単語は使わないといった事は最低限のルールというかマナーだと思っています。
それから同じ日本語の問題でも、たとえば漢字の読みといった具合にその時々で変わり様の無い問題もありますし、それに確かに最近の日本語は進化にしても変化しすぎな面も多々あるのも事実です。
それでも「あまり小さな事ばかり気にすると大局を見失う」というのは私にとある大学の教官が下さった格言ですが、私は思います。
 
半分以上の人が正解できない日本語の問題。更にもっと言えば一桁の%しか正答率のない日本語が果たして本当に正しい日本語であるのか?と

 4    花火〜夏の風物詩と科学       身近な科学1回目
更新日時:
2005.07.30 Sat.
花火の科学的観察
 
先日、夏の風物詩の花火を見ました。
いやー、夜空を彩る花火は綺麗でした。
ところで、私はどうにもすぐ科学的な話に持って行ってしまいます。
うーむ、こうだと、きっと女の子と一緒に見に行ってもこんな話をしたら引かれるだろうな。。
 
でも今日はお一つ、お付き合い下さい。
 
物理的視点から
 
さて、まずは物理的お話です。
まずは皆さんは光の速さって知っていますか〜?
 
地球を1秒で七回半とかって思った方は、だいたい正解です。
因みにメートル法は元々は地球の周囲の長さを基準にしていました。
地球の4分の1周が約1万メートルです。
ですから一周は4万メートル。
と言うことは、4万×7.5=30万
つまり30万メートル毎秒(m/s)で毎秒30万メートル進みます。
 
これが世界で一番速いものですよ。
この速度は理論上超えられません。
これだけでも相対性理論など話がいくらでも出来ますが今回は割愛します。
 
続いて、空気中の音の速さはマッハとかよく言いますがどのくらいの速度か知っていますか〜?
温度によっても変わるので一概には言えませんが、だいたい340メートル毎秒(m/s)くらいです。
皆さんが普段使う、時速(キロメートル毎時)にすると
340×3600(秒から時へ)÷1000(メートルをキロメートルに)=1224メートル毎時です。
ですから時速約1200ですね。
ここで、秒速の世界に戻りましょう。
音速も確かに速い訳ですが、光速にくらべると秒速30万メートルと340メートルですから音の方が非常に遅い訳です。その差は900倍近い訳です。
ここまで来ると光の速さは近距離であれば、発射されてから届くまでの時間は無視できますよね。だって、発射してから0.0...何秒かで到達しますから。
 
そこで、花火に戻ります。
花火は上空で破裂するときに音と光を同時に出します。
つまり一緒に発射される訳です。
でも光は一瞬で目に到達します。光は発射後0.00..何秒で到達するわけですから。
でも音は違います。一秒に340メートルしか進めません。
 
つまりは一秒間に光に340メートルずつ差を広げられていることになります。
と言うことは、光が見えてから音のするまでの時間を計ることで、距離の概算を計算できます。
即ち、「聞こえるまでの秒数×340m」が花火の発火点からの距離となるのです。
因みにこれは上空の発火点からの直線距離ですから、花火会場までの距離と全く同じになりませんし、その日の温度、湿度、周りとの反響で変わりますから、あくまで目安ですが、光ってから音がするまでの時間を計るとナカナカ面白かったりします。自分だけでしょうかね(苦笑)
ちなみにこれは、花火だけではなく、光と音が同時に出るもの。たとえば雷でもピカッと光ってからゴロゴロと鳴るまでの時間でこの計算が成り立ちます。
外に出ていて、光ってから音が鳴るまでの時間が短いときには要注意な理由はこれです。
雷もどこに落ちたか聞いていると面白かったりします(私だけ?)
 
化学的視点
さて花火って綺麗な色をしていますよね。
どうやって火に色をつけるのでしょう?
空気の量とか火薬の種類で変えるとか思った方は残念。
 
空気の量では赤と青位しか出ませんし、そもそも火薬には燃焼を補助する成分が入っているので無理。
火薬の種類といっても、火薬の燃焼も所詮は炭化水素の燃焼で、石油が燃えるのと基本的にはそう変わりがありません。違うのは燃焼速度ですから。
 
では何が違うのでしょうか?
それは実は金属で色を出しているのです。
金属〜うそー。金属って燃えないじゃん、金属なんて打ち上げたら危険だよと思った方もいると思いますが、金属を自体を燃やしたり打ち上げる訳ではありません。
 
炎色反応って、高校の化学で習いませんでしたか?
まぁ知らなくても忘れていても問題ありませんよ。
私もそんなものです。
世は特定の金属を燃料に微量に混ぜて燃やすと炎が特定の色を示すのです。
たとえば、ナトリウムなら黄色、リチウムなら赤、バリウムなら黄緑、銅なら青緑といった具合です。
花火はこれを利用しています。
 
つまり火薬に微量のこういった成分を混ぜることで、鮮やかな色を出しているのです。
因みに打ち上げ花火はもちろん手持ち花火などでも炎に色がつく原理は一緒です。
 
ですから、炎色反応の原理を知らなかった明治時代の以前の江戸時代などの日本の花火は黒色火薬くらいしか火薬種も無く、暗い線香花火のようなものしかありませんでした。
 
意外なところで、役に立っているものなのですよね。
皆さんももしもこのコラムが頭の片隅にでも残っていれば、距離を計算したり、色からどんな金属か想像したりするのも一興かもしれませんよ。
 
ではこの辺りで〜。
 

 5    水素エネルギーと自然発電の現状と限界  環境問題関連3回目
更新日時:
2005.06.08 Wed.
水素エネルギーと自然発電の現状と限界
 
今回は環境関連第三回として、最近、ちまたで噂の?水素エネルギーなどについて話してみたいと思います。みなさんは水素が何で環境に良いと言われているかわかりますか?それは燃やしてもH2Oとなり水しか発生せずCO2発生しないからです。
 
特に、最近研究されている燃料電池では、水素を燃やすのではなくイオン交換膜などを利用して電気を直接発生させる事による(端的に言えば水の電気分解を逆の手順で行ってもらっていると思っていただければ良いです)効率の向上があります。
 
普通の発電では、石油とかを燃やしますよね。それによって蒸気を起こします。さらに蒸気を蒸気タービンに送り、発電機を回します。非常に簡略化して説明すると
化学エネルギー→熱エネルギー→力学的エネルギー→電気エネルギー
といった感じでしょうか。それに比べて燃料電池は簡単にすると
化学エネルギー→電気エネルギー
となります。どう見ても燃料電池の方が手順が少ない分だけ効率が良さそうですよね〜。
 
実際、火力発電所では最初の石油などの持つエネルギーの40%くらいしか電気にならず。あとは廃熱となります。もちろん発電所でもコジェネレーションシステムのように廃熱を他の暖房などの用途に使えるように努力していますが、それでもかなりの熱は無駄になってしまうのです。電気は大事に使いましょうね〜。
それに比べて燃料電池は効率の良さが魅力です。今の自動車のエンジンの内燃機関が登場してはや100年くらいでしょうか、もっとでしょうか、それに熱機関にはカルノーサイクル限界がありますから、そろそろ転換点に来ているのかもしれません。
 
しかし、これで水素燃料は万歳なのでしょうか?
実は、落とし穴があります。水素はどこから手に入れるか知っていますか?
今、最も多い発生法は石油や天然ガス(正しくはそこから取り出したメタンの改質です)の改質です。あれれ、石油やガスの改質っていうことは、石油には炭素が入っていますよね〜。それはどこに行ったのでしょう。
そうです、それは反応で一部がCO2になったのですよ〜。
なんと、水素燃料は電気と同じで目の前ではCO2は発生しない一見するとクリーンなエネルギーですが、実は遠く離れた工場でCO2を発生させて作るものなのです!
 
では、他の方法では大丈夫なのではと思われるかもしれませんが、たとえば水を電気分解して作ったとしてもその電気はCO2を出す発電所から来ていますよね〜。結局、どう頑張ってもCO2は出てしまうのです。
 
では、その電気を自然発電(風力など)にしては?とか思う方も多いでしょうでは、それも考えてみましょう。
 
まずは、太陽電池ですが、これを作るのにはシリコンの基盤が必要ですがそれには綺麗な水が大量に必要です。綺麗な純水はどうやって作りますか?
プラントで作りますが、そこで大量のCO2が発生します〜。さらには、雨の日や雪の日は発電できません。
風力は、作成時にはCO2はあまり出ませんし一見良いように思いますが、これも風任せで夏の風の無い暑い日は電力需要が増えるのに発電できないのですよ〜。いったいどうするんですか?電気使うのやめますか。私には無理ですね〜。
 
ただ、ドイツなどでの研究では風力発電機も色々な地域においたりすると平均化され発電量が一定化するとかいう結果が出ていますし、太陽光も効率の良いソーラーパネルが作成されてきていますから、もちろん設置しても全くの無駄にはなりません。
しかし、こういった発電に今の電力需要が満たせるほどの潜在能力が無いのも事実だと言う現実も分かって頂きたいと思って書いてみました〜。
 
もちろん、燃料電池の水素燃料もCO2を大幅に減らせますし良いことが多いです。ただ、全ての問題をクリアにできる訳では無いことも分かってもらいたいと思います。
マスコミなどで言っているより、まだまだ先は長そうですね。


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